家裁調査官補I種

家庭裁判所において、家庭・非行問題のエキスパートとして調査・面接を行う。その候補生として採用されるのが家裁調査官補であり、2年の研修を経て調査官となる。調査官は、少年事件においては非行を犯した少年について調査・面接し、最適な処遇を考える。離婚や遺産相続、児童虐待などの家事事件においては、家庭が抱えるさまざまな諸問題と対峙し、解決方法を導いていく。
採用人数が少なく難易度の高い試験のひとつ。しっかりした対策が必要になる。


家裁調査官補I種採用試験日程

受験申込 4月1日から4月15日ごろ

第1次試験 6月の第一日曜日
教養試験(択一式) 一般的知識及び能力についての筆記試験40題 2時間30分
専門試験(記述式)専門的知識及び能力についての筆記試験次の4分野のうち選択する1分野 2時間30分
  心理学等「心理学6題」又は「心理学3題・法律学3題」
  社会学等「社会学6題」又は「社会学3題・法律学3題」
  社会福祉学等「社会福祉学6題」又は「社会福祉学3題・法律学3題」
  教育学等「教育学6題」又は「教育学3題・法律学3題」
教養試験(論文式)課題に対する識見,判断力及び理解力についての筆記試験1題
第1次試験合格発表 6月中旬

第2次試験 論文試験6月の第四日曜日 口述試験 6月中旬〜7月中旬
専門的知識及び理論の応用能力についての筆記試験
次の13科目(15題)のうち選択する2科目(2題)ただし,児童福祉論と老人福祉論とを同時に選択することはできません。また,民法のみ2題又は刑法のみ2題を選択することはできません。
臨床心理学,発達心理学社会心理学,家族社会学,社会病理学,社会福祉援助技術,児童福祉論,老人福祉論,教育方法学,教育心理学,教育社会学 各1題  民法,刑法 各2題
口述試験 人柄などについて、個別面接
※筆記試験と口述試験の配分割合が半々ずつであり、口述試験を重視する傾向があります。

家裁調査官補I種は、難易度の高い公務員試験のひとつです。合格するためには相当の勉強をしなければなりません。

詳しくは、公務員試験入門 家裁調査官補I種 でご覧ください。