知的財産管理技能検定試験は大化けすることはないが・・・

知的財産管理技能検定試験は始まったばかりの試験です。
始まったばかりの試験ですと、知名度も低く、受験生も少ないし、合格率も比較的高いという特徴があります。
長く続いている試験だと、受験生も増えていて、合格率が低くなっているのですが、そうした難易度の高い試験であっても、最初のうちは、比較的簡単だったのです。
典型的な例として、行政書士試験が挙げられます。行政書士試験は、昔は、比較的難易度が低かったのですが、今では、合格率に限ってみれば、非常に難易度が上がってしまっていて、難易度の高い試験の一つとして認識されています。

ですから、昔、行政書士試験に合格した方に話を聞くと、
「昔は簡単だった。頭が悪くても、ちょこっと勉強しただけでも誰でも取れた。
今は難しくなっていて、行政書士を持っているだけで、頭がいいといわれてしまう。」
というような話になるわけです。

さて、知的財産管理技能検定試験は、将来、難易度が上がっていくのかどうかということですが・・
まず、知的財産管理技能検定試験は、あくまでも、検定試験であるため、必ず、持っていなければ、仕事ができない資格というわけではありません。
また、検定試験でも、日商簿記検定のように、企業で、どうしても必要な技能というわけではありません。経理の仕事をするのであれば、簿記の資格は当たり前になっていますが、知的財産管理技能検定試験に合格したからといって、必要となる職場は限定的です。
特許事務所や法務部などでは、必要とされるかもしれませんが、今後は、弁護士有資格者が増えていくでしょうから、知的財産管理技能検定試験に合格しているという程度では、あまり評価はされないでしょう。

そう考えると、将来性がない試験と思ってしまいますよね。

でも・・・・・

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